いつの間にか本を読めなくなった私の対処法

気がつけばこの10年間ほどあまり本を読まない習慣になってしまっていた。それは日々のマルチタスクで神経がすり減っていたせいかもしれないし、そもそも仕事で圧迫されて時間がなかったからかもしれない。しかしこのままでは私はどんどん考える力を失うに違いない。そういう危機感を抱いて、一日で行っている仕事内容を書きだしてみると、意外にも隙間時間が多いことに気が付いた。

隙間時間は会議と会議の間の10分程度のアイドリングの時間だったり、集中力を高めて仕事に取り組んだ後の休憩時間だったりだが、積算してみると結構多い時間に思えた。では私はそこで何をしているのか。メールやSNSをスマホでチェックしているだけであって、あまり生産性の高い時間の使い方ではないことが判明した。要するに私は本を読む時間や目の疲れを癒す時間をスマホに奪われていたようであった。

そこで朝昼晩にチェックする以外はスマホを見ないことにした。通勤電車内では読書や英語のラジオを聞き、寝る直前の時間には予め決めた本を手に取るようにした。その結果ここ1か月ではあるが、私の読書量は徐々に回復し、最近では日に100ページほどは読めるようになった。目の疲れが軽減できたことがも大きい。

考える力というのは知識量と考えるスピードで決まるというが、ここ数日だけでも私の考える力は良い方向に変わってきたと思う。これをもうしばらく自己モニターして、私なりの読書モデルを作り上げていきたい。