2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

転職後の状況を訊かれて

外資系企業は従業員数を極少にするため給料が高い一方で、割り当てられた役割責任を全うできない場合は退職勧奨を受けるリスクがある。最近では外資系企業も多くなっているため入社の垣根も低くなっているようであるが、入社を決意する前に以下二点には十分…

人間臨終図巻

山田風太郎の代表作のひとつである「人間臨終図巻」を読んだ。既に過去の人となった偉人や有名人たちが享年毎に編集されていて、自分と同じ年齢でこの世を去った人たちの顔ぶれを真っ先に見た。 偉人図鑑でもあるので当然のことだが、私の年齢で彼らはすでに…

趣味を見つけて

元老院の追っ手に恐れをなした暴君ネロが腹心たちが自死を進言された時、家来に「先に死んで手本を見せてくれ」と言ったのは有名な話である。いつの世にも引き際があり、その時機を逸すると恥の上塗りとなる。わたしの幕引きはあっけないものであった。死力…

短文エッセイ グループを作成

短文エッセイ日々の忙しさに流されないように、自分の立つ位置を座標軸として把握できるように短い文章で書き綴ります。要約する力と文章力、伝える力を磨きたい方は一緒にどうぞ。

自死を踏みとどまれる職場環境に

会社から緊急の連絡が入り、ある社員が自死をはかろうとして思いとどまった事件があったと聞いた。その社員はまじめに働いても職場メンバーに認められないことを苦にされたようだが、そのことで自死まで考えてしまったことに大きな衝撃を受けた。 自死は自ら…

ひとの見定め

かつて非常に親しくした人はどうしているのだろうかとふと思う。しかし新しい人生を踏み出しているようなので、そこに横槍を入れるつもりはもうない。その人の幸せを願うのみである。会社の知人がそんな私の行く末を心配してここ1か月で数人の人を紹介して…

プールサイド

息が詰まりそうな残業の毎日から逃避して、今日はビーチサイドに建つホテルのプールで寛いでいる。高層階から水平線を見渡すと、いかに平時に自分の目線が凝り固まっているかがわかる。遠くを見ていると目の筋肉がほぐれるようで非常に心地よい。いまの私は…

美術館

何を対象に思考を深めるかを明確にしなくてはものをうまく考えることはできない。それは空をぼーっと考えるのに似て、視点が拡散するからである。ものを考える時はまず、虫眼鏡で考える必要がある。それから徐々に広角にしていき、全体像を見るのが私に適し…

年齢

前職の友人と軽く飲む機会を得た。彼女は才女で隙のないタイプであったが、酒が進むとこのまま年をとるのが怖いと言った。すべてがオーガナイズされたような性格の彼女から思わず出たその言葉は本音だと思う。加齢を急に恐れるのは、無数であったはずの選択…

原爆投下を想う

昨日は広島の原爆の日であった。72年前の、平穏な日が一瞬で吹き飛んだ悲しい日が2度と起きないようにと願う。そこに必要なのは臨場感である。記憶を風化させてはいけない。

クレイマー・クレイマー

最近の映画にはない優しい大人な男が描かれた映画だと思う。親がなくても子は育つというが、親のない子供の心境を大人が代弁することはできない。クレイマー・クレイマーはそれを映像で見事に描き切った素晴らしい作品だと思う。

独りきり

独りきりがいいという人は本当の孤独を知らないとある本で読んだ。街の雑踏に一人でいる時、カフェで一人で読書している時は本当の孤独ではない。本当の孤独とは自分の存在意義が、自分自身で感じられない時である。六月初旬に同僚が自死を選んだ時、彼は何…

同僚の退職

今日、友人であるFinance Managerが組織の不公平感を理由に退職した。一番戦ったはずの彼はそれでも不平を多く言わず静かに去った。 英語も堪能である彼に相応しいポジションがオファーされるのは当然であったが、私は彼から学ぶことも多くあったので只々残…

一日200件のメール

とにかくメールが多く、職場に着いたらメールの選別から始まる仕事に大きなストレスを感じていた。1件あたり10秒としても、全てを見終わるのに33分。すでに一日の6%の時間がメールの閲覧で終わる。その中からじっくりと見るべき案件があれば、一気に生…

時間の無駄を防ぐ読書

小さな発見を装飾または誇張して、さも重要な発見であるかのように主張するビジネス書が最近多い。こうした書物はすぐにノウハウが手に入りそうな手軽さが売りで、それによって自分も変われるかもしれないという期待を抱かせるが、多くの場合は一冊に読書に…

相談

ヨーロッパに留学している知人から今後の進路について相談されている。彼女は有能で健康的で明るい。しかしそれが理由でなかなか引き手がないのが悩みだそうだ。 年が離れた彼女から突然、若い頃の失敗の話が多いと言われた。無意識のうちに当時の罪の意識を…