仕事の美しさ
あるエッセイを読んでいたら、はっと目が止まった箇所があった。前職に比べて報酬は大きく上昇したが、毎日自分をすり減らしている感じがする、そろそろ再度勝負に出る時ではないか。そんな時に出会った文章であった。「何かを求めている仕事には美しさがある」というフレーズは核心をついていると思った。
シーツやテーブルについたシミは洗えば落ちますが、心についたシミは拭うすべがないのです。
仕事も(中略)何かを求めている仕事には美しさがある。
昔の職人さんがそうでした。洗練された人が多かったし、作品も端正でしかも紅艶匂うがごときものがあった。自分の目で洗っていたからです。
自分の眼で自分を洗っている。言葉をかえていえば、自分を洗える目を持っているかどうか、それがエレガンスではないかと思います。