2017-01-01から1年間の記事一覧

自死を踏みとどまれる職場環境に

会社から緊急の連絡が入り、ある社員が自死をはかろうとして思いとどまった事件があったと聞いた。その社員はまじめに働いても職場メンバーに認められないことを苦にされたようだが、そのことで自死まで考えてしまったことに大きな衝撃を受けた。 自死は自ら…

ひとの見定め

かつて非常に親しくした人はどうしているのだろうかとふと思う。しかし新しい人生を踏み出しているようなので、そこに横槍を入れるつもりはもうない。その人の幸せを願うのみである。会社の知人がそんな私の行く末を心配してここ1か月で数人の人を紹介して…

プールサイド

息が詰まりそうな残業の毎日から逃避して、今日はビーチサイドに建つホテルのプールで寛いでいる。高層階から水平線を見渡すと、いかに平時に自分の目線が凝り固まっているかがわかる。遠くを見ていると目の筋肉がほぐれるようで非常に心地よい。いまの私は…

美術館

何を対象に思考を深めるかを明確にしなくてはものをうまく考えることはできない。それは空をぼーっと考えるのに似て、視点が拡散するからである。ものを考える時はまず、虫眼鏡で考える必要がある。それから徐々に広角にしていき、全体像を見るのが私に適し…

年齢

前職の友人と軽く飲む機会を得た。彼女は才女で隙のないタイプであったが、酒が進むとこのまま年をとるのが怖いと言った。すべてがオーガナイズされたような性格の彼女から思わず出たその言葉は本音だと思う。加齢を急に恐れるのは、無数であったはずの選択…

原爆投下を想う

昨日は広島の原爆の日であった。72年前の、平穏な日が一瞬で吹き飛んだ悲しい日が2度と起きないようにと願う。そこに必要なのは臨場感である。記憶を風化させてはいけない。

クレイマー・クレイマー

最近の映画にはない優しい大人な男が描かれた映画だと思う。親がなくても子は育つというが、親のない子供の心境を大人が代弁することはできない。クレイマー・クレイマーはそれを映像で見事に描き切った素晴らしい作品だと思う。

独りきり

独りきりがいいという人は本当の孤独を知らないとある本で読んだ。街の雑踏に一人でいる時、カフェで一人で読書している時は本当の孤独ではない。本当の孤独とは自分の存在意義が、自分自身で感じられない時である。六月初旬に同僚が自死を選んだ時、彼は何…

同僚の退職

今日、友人であるFinance Managerが組織の不公平感を理由に退職した。一番戦ったはずの彼はそれでも不平を多く言わず静かに去った。 英語も堪能である彼に相応しいポジションがオファーされるのは当然であったが、私は彼から学ぶことも多くあったので只々残…

一日200件のメール

とにかくメールが多く、職場に着いたらメールの選別から始まる仕事に大きなストレスを感じていた。1件あたり10秒としても、全てを見終わるのに33分。すでに一日の6%の時間がメールの閲覧で終わる。その中からじっくりと見るべき案件があれば、一気に生…

時間の無駄を防ぐ読書

小さな発見を装飾または誇張して、さも重要な発見であるかのように主張するビジネス書が最近多い。こうした書物はすぐにノウハウが手に入りそうな手軽さが売りで、それによって自分も変われるかもしれないという期待を抱かせるが、多くの場合は一冊に読書に…

相談

ヨーロッパに留学している知人から今後の進路について相談されている。彼女は有能で健康的で明るい。しかしそれが理由でなかなか引き手がないのが悩みだそうだ。 年が離れた彼女から突然、若い頃の失敗の話が多いと言われた。無意識のうちに当時の罪の意識を…

旅は帰れる場所があるから楽しいのであって、そうでない場合は大きな不安があるものである、と何かで読んだ。非日常が日常になるには月日が必要で、結婚も恋愛もそうだと思う。刺激に満ちた半生であったが、帰れる場所を私は見つけてきたのだろうか。

無常感

時間は無情に流れて、決して遡ることがないから記憶が薄れて懐かしめるもの。 いまを生き抜かなくては。 時間よ止まれ

記憶

会社の女性から泣かれた時、私は何もできなかった。その時の私ではどうしようもない問題に、私は中途半端に話すべきではないと思い黙っていた。それから多くの年月が過ぎ、いまは思い出になっている。いまはどうしているだろうか。

何をしてきたか

ひとは気を付けていても主観的になりやすく、忙しい時には視野狭窄にもなりやすい。したがってこの時代には積極的にフィードバックを得るという行動は欠かせない。 何をしたいとか、何をするというというのは前向きなようでかなり主観的になりやすく、自分の…

悪手

世の中には悪手というものがたくさんあり、欲に目がくらんでその手を指してしまうこともある。そんな時にはその自覚があるかどうかで大きくその後の人生が異なる。私はその悪手を指し続けたようだが、そこから得た学びは計り知れず大きい。問題はその学びを…

別離

少し前に辛い別れを経験した。すべては相手の気持ちに気が付くことができなかったことが原因で、自分の鈍さに対する失望感は計り知れないほど大きく、しばらくの間は失意の底にいて何もする気が起きなかった。彼女は可憐で純粋で寛容であったが、私がそのす…