ビジネスモデルで考える大切さ

日本の人事部が遅れているのはモデルで考えるということが少ないからだと思う。

問題→課題→対策案→案の評価、というプロセス型思考で個々の問題を考えるものの、それが対症療法的で線型思考に陥っていることに気がつくことはなかなか難しい。対するモデル型思考は環境認識から入り、どのような方式であれば勝てるかという球型思考で方程式を提示しようとする。

米国のHR部門ではBusiness Partnerがそのモデルをクライアントに提示することが最大の存在証明になる。おそらく日本の人事部では〇〇事業部における人事戦略の提示というと、人事戦略が施策レベルで書いてあるだろうが、HRBPはそこをモデルで書く。したがって多くの場合は図式化が可能であり、それを定量的な方程式で書くことが最大の見せ場であるだろう。それができない人事部は旧態依然としたまま問題解決型であるほかないだろう。