外資系企業は本質は資金回収機関か

最近新卒を中心に外資系企業に就職しようとする人は多いが、Nativeと同等に英語を話せない限り、それは止めておいた方がよい。英語で考えることができる程度によって仕事の質は大きく異なるからだ。

 

現在日本に上陸している外資系企業の多くは、商品力や知的財産権等を通じて規模の経済を働かせることで日本からの利益を上納させるモデルが多い。したがってそこで必要になる人はローカル(=日本)のマーケットに精通した日本人であって、本国本社の機能を充実させようと思っているわけではない。したがって外資系企業の日本人のトップにはどうしても指示の受け皿にならざるを得ないし、そういう覚悟がないと勤まらない。キャッシュ回収マシーンとして成り下がってしまう現地法人社長の限界は、本国に行くキャリアパスを拓けないことにある。

 

自分が何をしたいのかわからない人は外資系企業に入社して会社の様子を覗いてみるのもよいが、志ある人は日系企業のベンチャーに行くのがよいと思う。昔のソニーやホンダ、近くはソフトバンクやユニクロがあるかもしれない。創業期の企業で働くことは人に活力を与えると思う。そこで会社経営の原点を学ぶとよい。