鎌倉・逗子、そして横須賀

ここ1か月は静養月間に位置付けて心身ともに以前の状態に戻すことに専念し、なるべく自然の中に身を置くことにしている。今回の3連休では鎌倉から徒歩で逗子に抜け、その夜は美味しいものを食べるために横須賀に宿泊した。中国富豪である友人の娘さんが一緒に来てくれた。

 

東京方面からまずは北鎌倉の円覚寺へ。質素を旨とした鎌倉幕府の禅寺らしく華美なものは何もないが、10万の大軍で攻め込まれた約740年前の元寇に揺れた鎌倉幕府を精神的に支えた禅僧がここにいたことに思いを馳せるだけでも魂が揺さぶられる。次に立ち寄った鶴岡八幡宮は鎌倉幕府の総鎮守として源頼朝が祀った。訪れた時には丁度神事が始まり、色取り取りの衣装をまとう20名弱の神官が舞殿を横切って大石段を上っていくを見ることができた。外国人である彼女から非常に奇異に映ったのであろう、神主の役割は何か、日本酒を奉献するのはなぜか、質問が途切れることはなかった。

 

鎌倉を南下して逗子マリーナへ。停泊しているクルーザーに乗って葉山沖へ。戻ってRon Harmanで食事してそのまま披露山公園を超えて逗子沖へ。いつもの喫茶店で葉山億を眺めながら水出しコーヒーを飲んで夕日が沈むのを待った。オレンジ色の太陽光を青い海に反射させながらゆっくりと沈む太陽は人生を豊かにさせる。白いヨットが浜辺に着艇してもウィンドサーフィンは日が落ちても気持ちよさそうに風を楽しんでいた。

逗子駅に出て、そこから夕食を取るために横須賀へ。食事は三浦の港から直送される新鮮なインドマグロが安値で食べられるため、逗子・鎌倉に比べると横須賀の食事は格段に美味い。米軍が駐留する街なので夜は少し緊張感が高いが、地元で有名な蕎麦屋で話を聞いてもトラブルはないという。異国情緒の活気のある横須賀は海軍であった曾祖父が眠る街であり、今でも親戚が多い街なので安定的に発展しているのを見ると少しほっとした気になった。

横須賀に宿泊し、翌日は再び鎌倉へ。高徳院で大仏を見て、長谷寺から相模湾を一望して江ノ電で藤沢への帰途に就いた。

 

ら青い海に反射する遠くの海岸線にここは鈴木英人が住む町。すべてが彼の絵画のように見え