ホテルオークラ

叔母が眠る菩提寺の目の前にそびえるホテルオークラの新館は以前の亀の甲良調の外観とは異なり、現代風の高層ビルとなっていた。正直に言って、その趣が失われたことに大きく失望したが、内観だけは昔の記憶をとどめていた。

私は以前この雰囲気の中で様々な人生の節目を迎えてきた。記憶とはその場所で鮮明に甦るもの。ヨーロッパの古い街並みに安心感を覚えるのはこうした理由からかもしれない。

 

都市開発が進む中、日本の都市部でも後世に残る都市作りが求められていると思う。

 


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