頭に来てもアホとは戦うな

いま私のところにモンスター社員がいる。

 

英語を話せるので重宝されてきたようだが、初めて彼女が日本語を読んだ時には何が書いてあるかわからず目眩に似た感覚に襲られたほどだった。英語で書かれた文章の論理性も怪しいことはその後にすぐにわかった。一般的にLogical Thinkingというものはすぐに会得できるものではない。彼女との仕事には相当な苦労を強いられそうだ。

 

しかし今までの成功体験が彼女がいま置かれている状況の正確な把握を阻んでいるようで、仕事がうまくいかなくなると周囲に問題を転嫁する傾向にある。要するに子どものまま大人になったようなものだが、一気に金メッキがはがれた状態を自分でもうまく受け入れられないようだ。

 

暗澹たる思いで仕事場に向かう日々であったが、休日に立ち寄った書店で「頭に来てもアホとは戦うな」という本が目に飛び込んできたので思わず読み漁った。ここに書いてある内容は普段は素通りする内容であったが、初めの20ページを読んだだけでも一気に気持ちが軽くなった。同じ苦労をしている人を発見したこの安堵感は当分は忘れられそうにない。

 

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

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