自己欺瞞に陥りやすい反省の仕方

経過時間に対する仕事のLearning Curve(学習曲線)を健全に上げていくためにはSelf-Critical(自己批判による反省)が求められるとして、世界の最先端企業では企業文化の1つとして持ち込まれている。

 

しかし自己反省の仕方を十分に教えられずに育つ人は、反省が情緒的に行われるだけで、注意点が明確にならないまま「次回気をつけます」で終わることが多い。次回失敗した時にまず後悔が立ち、次に自己肯定感が低下するようであり、それでは改善には至らない。

 

この背景には自己欺瞞があるという。要するに不注意であったのは過去の私で、本当の自分はもっとしかりしている。現在の自分から見れば過去の至らない自分は本来の自分ではないわけであって、正気である現在の私は過去の自分のようなミスはおかさない。判断基準がないのでこれでは改善は期待できない。

 

最近報道で取りざたされている電気電子や自動車、金融機関の会社経営の根底にはこうした考えがあるので不祥事を繰り返すのではないか。そんなことが米国紙に掲載されていた。