無言の帰宅

それは予想もしない終末だった。

病院の一室で見た顔はまるで眠っているようだったが、すでに精気は失われていた。こんな日が来るとわかっていたら色々と話したいことがあったが、その機会はもう永遠に失われてしまった。

後悔先に立たずというのは本当であった。