別離

少し前に辛い別れを経験した。すべては相手の気持ちに気が付くことができなかったことが原因で、自分の鈍さに対する失望感は計り知れないほど大きく、しばらくの間は失意の底にいて何もする気が起きなかった。彼女は可憐で純粋で寛容であったが、私がそのすべてを失わせてしまっていた。

 

夜寝ていると彼女が私を指弾するシーンが一斉に脳裏をよぎり、思わず布団を蹴破るかのように目が覚めることがある。それは思いのほか苦しく、1か月ほどそのような現象が止まらない。私が受けるべき責苦のひとつなのだろうが、自分でも正気を失いそうになる。

 

その点を肉親に正直に話し、何も言わずにそれを聞き入れてくれた。自分の味方がいるということがこれほど救われることだとは思いもしなかった。結局私は親と兄弟に救われたことになる。

 

Don't be dead now.

A time will come, this time to be alive.